How-To 断薬

マイスリー断薬の新常識 生活習慣より大事なこと

   

マイスリー 錠剤

「マイスリー やめ方」などで検索してみると、「生活習慣を改善しよう!」「毎日運動をしよう!」といった意見が多く見られます。

生活習慣の改善こそが断薬における重要事項であり、「マイスリーがやめられないのはお前の生活習慣が悪いからだ!」と言わんばかりですね。

しかしそれは間違った認識です。

生活習慣の改善がマイスリー断薬のために全く効果がないとは言いませんが、あくまでそれはおまけ程度の効果にしかなりません。

もっと重要でもっと先に考えるべきことがあるのです。

 

結論から述べるとマイスリーを断薬するためには、適切なペースで減薬を進めていくことが一番重要です。

「なんだそんなことか、もう充分ゆっくり減らしているよ」と思ったでしょうか?

しかし一般認識の「ゆっくり」ペースは早過ぎる可能性が高いです。

例えば「3日ごとに半錠ごと減らそう」これはかなり早いペースだと言えます。

 

マイスリー(5mg)断薬の適切な方法

マイスリーは半錠(2.5mg)に分けることができますから、これを断薬の最小単位として活用します。

問題は減らすペースです。

医師に相談して断薬している人などは、一週間ごとに半錠ごと減らしていくことが多いですが、それでもまだ早すぎます。

マイスリーの断薬ペース

どんなに早くても二週間ごとに半錠、できれば一か月ごとに半錠減らす程度のペースがベストです。

 

もう一つ注意するポイントがあります。

それは減薬した後離脱症状(不眠、悪夢など)が出た場合、断薬を一時ストップさせるということです。

服用量を元に戻してしまうのではありません。

その時点の服用量をキープし、減らすでもなく増やすでもなく断薬をストップさせます。

時間が経てばいつか必ず離脱症状が出なくなりますから、そうなってから断薬を再開させます。

 

マイスリー5mg断薬ペース例

断薬スタート時5mg/日服用

①2.5mg断薬 残り2.5mg/日(二週間)

➁離脱症状が出たため一時中断(二週間)

③断薬再開 残りの2.5mg断薬(二週間)

総期間:6週間

 

5mg/日以下の服用ならこの方法で問題無く断薬することができます。

しかし、10mg/日以上の服用の場合はそうはいきません。

マイスリーは断薬が難しい部類の薬だからです。

5mgの服用ならまだしも、10mg以上の服用を続けているとかなり依存度が高くなっているはずなので、新しい方法をとる必要があります。

 

マイスリー(10mg)断薬の適切な方法

マイスリー

マイスリーは超短時間作用型といわれる薬です。

数時間しか効果が続かない特性から、睡眠薬ではなく睡眠導入剤という区分になっています。

そんな効果が低いマイスリーは断薬も簡単そうに思えますが、実はその逆です。

短時間作用型の薬は血中濃度の変動が大きく、離脱症状が生じやすいという特性を持ちます。

マイスリーは減らすとすぐに不眠や悪夢が表れてしまうため、他の薬より断薬が難しいのです。

 

そのため10mg以上のマイスリーを断薬する場合、他の薬に置き換えることで対応します。

マイスリーは非ベンゾジアゼピン系の薬ですが、構造が同じであるためベンゾジアゼピン系の薬と置き換えることが可能です。

薬によって効き目が違うため、今までと同じ効き目になるように容量を調整し、置換することになります。

 

置換先の薬としては「ベンザリン」か「セルシン」がおすすめです。

これらは長時間作用型の薬であると同時に細かく薬を分けることができるため、ゆっくりと断薬することに適しています。

 

そうと分かれば問題は置換の方法ですね。

細かい説明は割愛しますが、「ベンザリン」「セルシン」共にマイスリーの半分の効き目です。

マイスリー 置換

つまりマイスリー10mgはベンザリン・セルシン5mgと置き換えることができ、マイスリー5mgは2.5mgと置き換えることができます。

 

置換する際に注意点があります。

それは一度に置換するのは危険なので、一部ずつ置換するべきだということです。

効き目の比率は2:1だと言いましたが、実はそれは確かなことではなく、概算にすぎないのです。

個人差があることで正しい容量を置換できていない可能性があるため、一部ずつ置換していく方法をとります。

 

例えば10mgのマイスリーを断薬する場合、まずマイスリー5mgをベンザリン2mgか3mgに置換します。

※ベンザリンは1mgが最小単位のため、2.5mgに置換することができません。

そして一週間ほど様子を見た後、問題なさそうなら残りの5mgも置換します。

 

その後の断薬方法はマイスリー5mgの時とほぼ一緒です。

ただベンザリンはせっかく1mgずつ分けることができるのですから、最小単位で減らしていきましょう。

二週間で1mgずつ減らしていくのがベストです。

マイスリー10mgをベンザリン5mgに置換した場合、早ければ十週間で断薬を完了することができます。

ただしマイスリー5mgの断薬で述べたように、離脱症状が出た場合はその時点で断薬を一時ストップするのが得策です。

 

マイスリー10mg断薬ペース例

断薬スタート時マイスリー10mg/日服用

①マイスリー5mgをベンザリン2mgに置換(一週間)

➁残りのマイスリー5mgもベンザリン3mgに置換(一週間)

③ベンザリン断薬スタート 1mg断薬 残り4mg/日(二週間)

④1mg断薬 残り3mg/日(二週間)

⑤1mg断薬 残り2mg/日(二週間)

⑥離脱症状が出たため一時中断 残り2mg/日(一週間)

⑦再開 1mg断薬 残り1mg/日(二週間)

⑧1mg断薬 (二週間)

総期間:13週間

 

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