How-To 断薬

ベンゾジアゼピンの断薬サポートを期待できる病院まとめ

      2016/11/13

ベンゾ反対

「行きつけの精神科が断薬に非協力的で、サポートが見込める病院へ移りたい」

「一人では断薬できる自信がないので、専門家の協力がほしい」

そんな方も多いと思います。

 

しかし、日本には減薬指導の専門家はほとんどいません。

精神科医や心療内科ならそれこそ腐るほどいますが、その99%は減薬に関する知識を持ち合わせていません。

近所の精神科や心療内科をいくら回っても、そう簡単には名医に巡り合うことはできないでしょう。

 

このページで紹介する病院に関しても、「一応は断薬サポートを掲げているが治療に関する知識が不十分」というようなクリニックがほとんどです。

心からおすすめできるのは熊本の「松田医院」や兵庫の「前橋内科循環器科医院」くらいのものですので、あまり期待せずにご覧ください。

ベンゾの断薬は、必ずしも専門家のサポートが必要なわけではありません。

90%挫折しない睡眠薬の断薬方法

関東の断薬サポートが期待できるクリニック

関東には断薬サポートを掲げているクリニックがそれなりにありますが、本当におすすめできるクリニックはごく一部です。

おすすめ順に紹介していきます。

眞弓〈マユミ〉循環器科クリニック(埼玉)

眞弓循環器科クリニック

病院の専門はもちろんベンゾ断薬ではなく、心臓等循環器系の治療です。

それでいて反ベンゾの意識が強く、ホームページに「ベンゾジアゼピン撲滅運動」というコンテンツを掲載しています。

上記のコンテンツを掲載してから減薬指導を求める患者の来院が増え、そちら方面の診療も問題無く行っているようです。

診療と治療を重ね、院長独自の「眞弓式」ベンゾ離脱方法を開発し、それもホームページに載せています。

その方法はまずベンゾジアゼピンを優先的に減薬しながら抗うつ薬に置換し、その後ゆっくりと抗うつ薬を減薬するというものです。

抗うつ薬に置換する方法は珍しく、同時に批判もありますが、院長は独自の治療経験からこれがベストだと主張しています。

公式ホームページ→http://w01.tp1.jp/~a110115141/styled-9/styled-128/styled-204/

 

町田まごころクリニック(神奈川)

町田メンタルクリニック

神奈川の人気メンタルクリニックです。

薬物の処方は最低限というスタイルであり、ベンゾジアゼピンの処方は1か月にとどめると公言しています。

そして減薬に時間をかかなければならないことを把握しており、診療してもらうことができれば適切な減薬指導を期待できそうです。

ただしいかんせん人気があるクリニックであり、診療を受けることすら一苦労という話です。

特に院長先生の診療は予約が6か月待ちにまでなっているといいます。

公式ホームページ→http://www.magokoro-clinic.info/tokucho.html

 

赤城公園ホスピタル(群馬)

赤城公園ホスピタル

薬物依存の他、アルコール依存症、窃盗症、ギャンブル依存症など様々な病の治療を行っている病院です。

診療によって治療するのではなく、入院治療で徹底的に断薬に取り組みます。

ただし入退院は自由であり、強制的に拘束されるようなことはありません。

あくまで任意の入院です。

 

認知行動療法や集団精神療法など、薬物に頼らない治療を行う方針があります。

薬に頼らないのは良いですが、入院中全く薬を服用させないという方針である可能性もありますので、減薬指導には期待できないかもしれません。

電話や通院で「ゆっくり断薬していく治療は可能か」と、よく確認してから治療を依頼する必要があります。

公式ホームページ→http://www2.gunmanet.or.jp/Akagi-kohgen-HP/

 

東京女子医大病院(東京)

東京女子医大

この病院の精神科は、こんなPDFをネットで公開しています。

http://www.twmu.ac.jp/PSY/images/image-psy/pdf-psy/suimin-koufuanyaku.pdf

これを読む限りはベンゾの依存性について理解があり、「期待できそうな病院だな」と思いますが、この病院には少し懸念すべき評判があります。

減薬治療を受けていたある男性が主治医から「この症状は断薬から3か月以上経っているから離脱症状ではない!」と言われたというのです。

その症状は経験者には分かる明らかな離脱症状であり、断薬から3か月で離脱症状が抜けるという根拠はどこにもありません。

離脱症状が断薬から半年以上続くことがあるのは「ベンゾ断薬界隈」では当たり前の認識です。

この病院は減薬に関する知識が不足している可能性が高いです。

公式ホームページ→http://www.twmu.ac.jp/info-twmu/

 

ナチュラルクリニック代々木(東京)

ナチュラルクリニック代々木

「薬を抜くと心の病は9割治る」という書籍の著者として有名な銀谷医師が院長を務めるクリニックです。

病院の方針として、サプリメントを使った治療を全面に掲げています。

そして基本的に薬は処方しないが、減薬していく過程で少しは処方するということです。

だいたいの人は2,3か月で断薬できると述べており、少し断薬に関する認識が甘いように思います。

また治療のメインとして使われるサプリメントが1か月あたり1~5万円と高く、「患者の弱みにつけこんで金を稼いでいるのでは?」という悪い噂もまれに耳にします。

しかしそれは薬を処方しない精神科にとって仕方がないことなのかもしれません。

公式ホームページ→http://www.natural-c.com/index.php

 

Tokyo DD clinic(東京)

Tokyo DD clinic

ご存じの方も多いかと思いますが、「精神科は今日も、やりたい放題」という書籍の著者である内海聡医師が院長を務めるクリニックです。

恐らく唯一の薬物断薬を専門とするクリニックであり、知名度の高さでは一番です。

「ならこのクリニックに行こうかな!」と思いがちですが、あまりおすすめはできません。

理由としては、まずこのクリニックは一気断薬を推奨しているということがあります。

患者が望めばゆっくりとした減薬も可能なようですが、「あくまで理想は一気断薬!」という思想が根本にあるのが残念な点です。

 

そして第二の理由として、内海医師の評判が思わしくないということがあります。

下品な言い方ですが「キチガイ」と称されることもあり、精神医療業界の問題児として有名です。

普通の精神科医が信用できないのは確かですが、この内海医師も別の意味で信用し兼ねます。

公式ホームページ→http://tokyo-dd-clinic.com/

 

新宿溝口クリニック(東京)

新宿溝口クリニック

食事とサプリメントを中心に据えた栄養療法を掲げている心療内科です。

「栄養療法をこれだけ推しているならベンゾには当然批判的なのだろう」と思ってしまいますが、残念ながらそれは違います。

ベンゾ系の睡眠薬は依存性が低い」という基本スタンスを構えており、あまりベンゾジアゼピンを深刻視していないようです。

ですからベンゾの断薬治療に関しても効果的な減薬指導は望めません。

定期的に断薬に関するセミナーを開いていますが、減薬ペースなどに関することではなく、栄養療法や生活習慣の改善に関する内容がメインのようです。

公式ホームページ→http://www.shinjuku-clinic.jp/

 

神奈川県立精神医療センター せりがや病院(神奈川)

せりがや病院

アルコール依存症や薬物依存症の治療を専門で行っている病院です。

外来診療も受け付けていますが、基本的に入院治療を受けることになります。

入院すると断薬を開始することになりますが、運動療法や依存症患者同士の交流が主な治療になるようです。

ホームページにも減薬方法に関する記載は一切なく、減薬指導はとても期待できそうにありません。

また処方薬依存者でも覚醒剤などの違法薬物依存者と同じように扱われるような節があります。

公式ホームページ→http://homepage3.nifty.com/hopehill/serigaya.htm

 

埼玉県立精神医療センター(埼玉)

埼玉医療センター

入院治療を推奨している県立の精神医療センターです。

概要は神奈川の医療センターとほぼ同じであり、減薬指導は期待できません。

認知行動療法を取り入れているほか、依存症患者向けの回復施設が用意されています。

公式ホームページ→https://www.pref.saitama.lg.jp/seishin-c/

 

国立精神・神経医療研究センター病院(東京)

国立医療センター

HPにはベンゾ減薬治療対応を意味する記載があり、事実「薬物依存症外来」が存在します。

しかし実際に減薬指導を依頼した人によると、覚醒剤依存患者を相手にするような対応をされたそうです。

薬の作用を研究するための実験体にされたようだった」とその人は言います。

どのみち国立医療施設に減薬指導の期待はできないでしょう。

公式ホームページ→http://www.ncnp.go.jp/hospital/

 

榎本クリニック(東京)

榎本クリニック

精神疾患を抱える患者の社会復帰をサポートすることがこのクリニックの専門です。

断薬治療としてはメンバー同士のミーティングなどが主であり、減薬の「げ」の字も見えません。

これだけでも充分におすすめできないのですが、このクリニックはネット上の評判が大変悪いという難点もあります。

「利益を上げることしか考えていない」「医者が患者の意見を聞かない」などなど…

過去に患者に訴えられたという噂まであり、本当に評判は散々です。

公式ホームページ→http://www.enomoto-clinic.jp/

 

関東以外の断薬サポートが期待できるクリニック

本来なら関西、四国、東北とまとめていきたいのですが、あまりにも少ないので関東以外としてまとめることにしました。

数は少ないですが、減薬指導の質は関東圏のクリニックより期待できます。

こちらもおすすめ順に紹介しています。

松田医院和漢堂(熊本)

松田

この病院の心療内科は、睡眠薬や抗鬱薬などの向精神薬の減薬治療を専門にしています。

減薬希望の方以外はお断り!というほどです。

減薬方法はアシュトンマニュアルを厳守しているとホームページに記載しており、これだけで相当期待できます。

アシュトンマニュアル徹底要約!断薬に役立つ要点まとめ

つまりゆっくりペースの減薬指導をしてくれるということです。

 

そして漢方、運動、栄養療法、気功などにも対応しており、離脱症状のケアも万全です。

本当に珍しい純粋な減薬専門の心療内科です。

公式ホームページ→http://www.matsudaclinic.com/medical-examination#ttl-navi03

 

前橋内科循環器科医院(兵庫)

前橋内科循環器科

この病院のホームページで「睡眠薬、精神安定剤をやめるために」というコンテンツが掲載されています。

http://www.dr-maehashi.jp/kenkou/back/110.html

ベンゾジアゼピンの依存性について指摘し、断薬はゆっくり行うべきだと述べています。

病院ではアシュトンマニュアルを遵守した減薬方法をとっているようです。

 

循環器科ですが、下手な精神科や心療内科よりもよっぽど期待できそうです。

まずは気軽にお問合せを、とホームページに記載があります。

公式ホームページ→http://www.dr-maehashi.jp/index.html

 

さざ波てんかん神経クリニック(静岡)

さざ波てんかん

この病院の院長ブログにベンゾの危険性に言及する記事があります。

「ベンゾジアゼピン系薬剤は安全?」というタイトルで、ベンゾジアゼピンの依存性について、日本の精神医療が世界と比べてどのくらい遅れているか、などについての内容です。

院長がベンゾを深刻視していることは確かですが、減薬治療を受けてくれるか、減薬に関する詳しい知識があるかについては不明です。

そしてブログ記事は2012年のものなので、現在はどのように考えているかわかりません。

公式ホームページ→http://yuryo-blog.blogspot.jp/2012/09/blog-post.html

 

肥前精神医療センター(佐賀)

肥前医療センター

HPには処方薬依存の治療にも対応しているとありますが、実際は重症患者中心に診療しているようです。

つまりベンゾなどの睡眠薬や抗うつ薬の依存症患者ではなく、覚醒剤や麻薬の依存治療がメインの病院です。

そして覚醒剤や麻薬の治療と同じように減薬されるとなると、減薬指導にはとても期待できそうにありません。

公式ホームページ→http://www.hizen-hosp.jp/

 

病院の紹介は以上です。

このページの冒頭を見たときは「減薬指導をしてくれる病院をずっと探してた!やっと見つかるかも!」と期待を抱いていた方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながらこのありさまです。

まずベンゾジアゼピンの依存性についてしっかりと認知している病院が少なすぎます。

そしてサポートをしてくれるにはしてくれるが、「断薬は一気に行います!」という病院が大半なのです。

断薬に関する正しい知識が何故こんなにも広まっていないのかと嘆きたくなりますが、これが日本の精神医療の現状です。

 

このページの結論としては、数少ない優良なクリニックが比較的近くにあれば通院したいが、なければ諦めってしまって良いでしょう、というものです。

断薬は適切な方法を知ってさえいれば、一人でも充分に完遂することができます

これだけ優良な病院が少ないのであれば、クリニックを探す手間を断薬に関する情報収集の時間に回してみてはいかがでしょうか?

ネット上だけでも相当有力な情報は見つかります。(むしろネット上の情報の方が何倍も有力です。)

 - サポート

記事一覧